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疲れた時

皆さまお疲れさまです。

スクールのミナミです。

 

私は、中島みゆきが好きです。

時々聞きたくなります。

 

今日は、中島みゆきの「ホームにて」という歌について書きたい気分です。

 

 
ふるさとへ 向かう最終に
乗れる人は 急ぎなさいと
私は、乗れません。だからこの曲の優しさが好きです。
ふるさとを離れたからには、今さら無様な姿では帰れないのです。
早く成功して胸を張って帰りたい。そう思いながら人生が過ぎてゆきます。
やさしい やさしい声の 駅長が
街なかに 叫ぶ
駅長は、一人でも多く乗せてあげたいのですかね。優しく切なく聞こえるのはなぜでしょう。

振り向けば 空色の汽車は

いま ドアが閉まりかけて

灯りともる 窓の中では 帰り人が笑

迷っているのか、閉まるのを待っているのか。

成功者や、自然体で生きて来ることが可能だった人達。

他人の笑顔が自分の半生を、なおさら寂しく浮き彫りにします。

 

走りだせば 間に合うだろう

かざり荷物を ふり捨てて

街に 街に 挨拶を

振り向けば ドアは閉まる

間に合わないでよいのです。今はまだ帰れないのですから。
挨拶がある、と言い訳があるだけ、少しは気が楽になります。

 

振り向けば 空色の汽車は

いま ドアが閉まりかけて

灯りともる 窓の中では 帰り人が笑う

空色の汽車、素敵ですね。空は、移り行く全てがキレイで好きです。

 

ふるさとは 走り続けた ホームの果て

たたき続けた 窓ガラスの果て

それだけ帰りたいのです。この本質的な故郷への思いは、根深く残っています。
家族や、友達、ふるさとの自然…それをどれだけ大切に思っているか。
全てを捨てたふりをしてる分、胸の奥に残り続けます。
そして 手のひらに残るのは
白い煙と乗車券

消せない思いです。

 

涙の数 ため息の数 溜まってゆく空色のキップ

思いだけは、いつも飛んで戻っています。切なく苦しい。
 
ネオンライトでは 燃やせない
都会での楽しさもあったでしょう。
まぎらわすことはできても、ふるさとへの本質的な思いは消すことができません。
 
ふるさと行の乗車券たそがれには さまよう街に
心は 今夜も ホームに たたずんでいる
都会にいても、思いはふるさとに引かれます。
生き下手な人の切なさが溢れています。
物理的には、帰れるのに、まだ帰れないのです。
いつになれば帰れるのか…そう思えば思うほど、思いだけは、いつもふるさとへ向かっています。
 
ネオンライトでは 燃やせない
ふるさと行きの乗車券
ネオンライトでは 燃やせない
ふるさと行の乗車券
中には、「もう帰ることはできない…」という方もいるでしょう。
やり直しできない事もあるし、変えようのない自分がいます。
今や、待ち続けてくれていた人もなく、ふるさとの形すら原形を留めていない。
ただ、この歌が響くのは、そこにふるさとがあるからです。
中島みゆきさん、天才だなって感動します。
自分みたいな、見栄っ張りの生き下手には、本当に沁みる歌です。
 皆さまはふるさとへ帰れていますか?
ふるさとへの思いを、優しく切なく、ホームに例えて表現したのが「ホームにて」です。
疲れた時に聞きたくなるのです。
ふるさとに帰れるように頑張っています。
ただ、そもそも、私の見栄と意地が、ふるさととの距離を生んでしまったのでしょう。
自然体で生きてきた人達は、ふるさとも東京も近くにあるはずです。
もう一度、生き直すことができたら、ふるさとと離れることなく生きられる…
いえ、きっと私の性分は変わらないのでしょう。
ただ、もうすぐ帰れる。
目標へ近づいている。そう、思います。
疲れた時。何が皆さまの側にありますか?
それでは、本日もお疲れさまでした。
ご覧くださり誠にありがとうございます。